戦勝記念日、ロ大統領が演説へ

戦勝記念日、ロ大統領が演説へ
5月9日の「対ドイツ戦勝記念日」を前に、軍事パレードの予行演習を行うロシア軍7日、モスクワ「赤の広場」(EPA時事)

 ロシアは9日、旧ソ連による対ドイツ戦勝記念日を迎えた。午後にはモスクワの「赤の広場」で軍事パレードが行われ、プーチン大統領が観閲して演説する。プーチン氏がこの中で、ロシアのウクライナ侵攻をめぐりどのような「成果」を誇示するかが焦点だ。

 ロシアは2月24日に開始したウクライナ侵攻で首都キーウ(キエフ)攻略に失敗した後、東部ドンバス地方と南部一帯の制圧を狙っている。苦戦が続く中、プーチン氏が演説で、東部ドネツク、ルガンスク2州を含む実効支配地域の「併合」に言及する可能性があるとの見方が出ている。

 侵攻の位置付けを「特別軍事作戦」から「戦争」に変更し、国民に総動員をかけるとの観測もあるが、ロシア側は否定している。

 1945年のナチス・ドイツに対する勝利を記念する軍事パレードには兵士ら約1万1000人が参加し、戦車やミサイルを搭載した軍用車両計約130両が走行。戦勝年に合わせ、戦闘機や爆撃機など機が飛行し、核戦争時に大統領が乗り込むことから「終末の日の飛行機」と呼ばれる空中指揮機「イリューシン(IL)80」もモスクワ上空を飛ぶ。外国の首脳は招待されていない。

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