「穀物以外に何を盗んだのか」 ウクライナ記者、ロ外相を詰問

「穀物以外に何を盗んだのか」
ウクライナ記者、ロ外相を詰問
ロシアのラブロフ外相

 【アンカラAFP時事】トルコを訪問したロシアのラブロフ外相が8日の記者会見で、ウクライナの記者から「穀物以外に何を盗んだのか」と問い詰められる一幕があった。

 ラブロフ氏は、ウクライナ産穀物輸出の「安全回廊」の創設を協議するためトルコを訪れ、同国のチャブシオール外相と共同会見に臨んだ。ウクライナ産穀物は輸出が停滞しており、解決できなければ世界的な飢餓に発展するとの懸念がある。

 ウクライナ公共テレビの記者は会見中、質問を何度も試みていた。終了間際に意を決して立ち上がり「穀物もそうだが、ウクライナからほかに何を盗み、誰に売りさばいたのか」と問いただした。

 突然の質問に驚いた様子のラブロフ氏だったが、笑みを浮かべて「あなたたちウクライナ人は、いつも何を盗めるかを気にしている」と切り返した。「穀物を妨害しているのではない。港から(穀物が)出るためにはゼレンスキー氏(ウクライナ大統領)が命令すれば済む話だ」と続けた。

 この記者はAFP通信に対し「全ウクライナ人がこの質問の答えを待っていた」と説明した。

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