自民幹部が議員辞職要求 離党の吉川氏、首相に痛手

自民幹部が議員辞職要求
離党の吉川氏、首相に痛手

 自民党内で13日、18歳女性に飲酒させ、現金を払ったなどと週刊ポストに報じられた吉川赳衆院議員=同党離党、比例代表東海ブロック=に対し、議員辞職を要求する声が上がった。公示が迫る参院選への影響を回避する思惑とみられるが、吉川氏が所属していた岸田派を率いる岸田文雄首相には痛手となりそうだ。

 世耕弘成参院幹事長は党参院議員総会で、通常国会の会期末が近づき、参院選も控えていることに言及。「さっさと党は出て行ってもらったが、比例復活議員なので自民党の議席だ。議員辞職も求めたい」と訴えた。

 与党は細田博之衆院議長のセクハラ疑惑も抱える。打撃を最小化するため、吉川氏には速やかな辞職を促す意見が大勢だ。自民党幹部は「みんな世耕氏と同じ思いだ。特に参院議員はそうだ」と指摘。公明党関係者は「うちなら即辞職だ。傷が浅いうちに辞めさせてほしい」と語った。

 首相の決断を求める声も出ており、安倍派中堅は「安倍政権なら間髪入れずに辞職させた。首相は何をしているんだ」と語気を強めた。

 これに対し、首相は13日の参院決算委員会で「離党したといえども国民に何も説明していない。説明責任を果たすことが重要だ」と、今後の対応を吉川氏に委ねた。細田氏については「適切に説明されると考える」と述べるにとどめた。

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