性暴力被害、相談せず47・3% 若年層対象、内閣府調査

性暴力被害、相談せず47・3%
若年層対象、内閣府調査

 内閣府は17日、若年層の性暴力被害に関する調査結果を発表した。性暴力を「望まない性的な言動」と定義し質問。それによると、被害にあったことがあると回答した2040人のうち、半数近くに上る47・3%が「どこ(誰)にも相談しなかった」と答えた。

 相談しなかった理由は、「恥ずかしくて誰にも言えなかった」36・0%、「相談するほどのことではないと思った」32・2%、「相談しても無駄だと思った」28・5%、「どこ(誰)に相談してよいか分からなかった」25・7%の順だった。

 また、性暴力被害を受けた後の生活の変化を尋ねたところ、「特にない」が33・3%で最多だった一方、「自分に自信がなくなった」21・4%、「夜、眠れなくなった」18・9%、「異性と会うのが怖くなった」17・8%などが続いた。

 調査は1月7~17日に、全国の16~24歳の男女を対象にオンラインで実施。スクリーニング調査で被害を受けたことがある2040人を抽出し、被害にあった時の状況やその後の生活の変化などの詳細を調べた。  内閣府の担当者は「性犯罪・性暴力対策を強化するための方針の策定などに生かす。一人でも多くの方に内閣府が運営する性暴力に関するSNS相談『キュアタイム』などにつながってもらいたい」と話している。

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