与野党幹部は18日、参院選(22日公示、7月10日投開票)に向け、それぞれが重視する選挙区などで支持を訴えた。岸田文雄首相(自民党総裁)は山形県を訪れ、公認候補をてこ入れ。立憲民主党の泉健太代表は激戦区の東京選挙区で党勢拡大を図った。
この日は通常国会が閉幕し、事実上の選挙戦に入ってから最初の週末。公示を目前に控えて各党の動きが活発化した。
首相は党県連大会で演説し、山形選挙区(改選数1)の候補に関し、「自信と誇りを持って公認し、友党・公明党が力強く推薦した。皆さんの力で押し上げてほしい。それを直接お願いするために駆け付けた」と奮起を促した。
山形は過去2回の参院選で自民が野党候補に連敗し、今回も独自候補を見送る動きが一時あった。自民は最終的に公認候補を擁立したが、準備の遅れが指摘される。
一方、泉氏は東京都板橋区で街頭演説し、「首相は物価高対策をやっていない。立民は物価高と戦って皆さんの生活を支える」と強調。商店街も練り歩いた。
公明党の山口那津男代表は最重点区の兵庫選挙区(改選数3)を回り、公明候補を応援する。日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は札幌市で街頭演説。共産党の小池晃書記局長は東京・中野駅前で遊説した。
国民民主党の玉木雄一郎代表は東京都の小池百合子知事と新宿駅前でそろい踏み。小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が国政進出のため設立した「ファーストの会」は東京選挙区に新人を立て、国民が推薦した。玉木氏は比例票の上積みを狙う。














