KDDIは2日、全国で携帯電話の通話やデータ通信が利用しにくくなる通信障害が起きていると発表した。同日午前1時35分ごろから続いており、復旧の見通しは立っていない。対応を急ぐとともに原因を調べている。
同社が提供している「au」や「UQモバイル」、「povo(ポヴォ)」のほか、同社の回線網を利用する楽天モバイルや格安スマートフォン会社のサービスにも影響が出ている。
KDDIは「多大なご迷惑をお掛けし、深くおわびする」とコメントした。同社の回線契約数は約6200万件で、このうちauなど3ブランドの個人契約数は約3100万件。
電気通信事業法では、緊急通報に使われる音声通話が1時間以上の障害を起こし、3万人以上に影響を及ぼした場合、「重大な事故」として総務省に報告するよう定めている。
昨年10月にはNTTドコモが2時間20分にわたり、約100万人が通話や通信を利用できなくなる大規模障害を起こした。回線の混雑で利用しにくくなった人も延べ1290万人超に上り、ドコモは総務省から行政指導を受けた。KDDIなど他の携帯会社も同事故を踏まえ、障害防止に向けた緊急点検を実施していた。














