知床半島沖で26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽市)は20日、ロシア・サハリン島南部で見つかった男性の遺体について、ロシアで行われたDNA型鑑定の結果、乗船者の男性のDNA型と一致したとロシア側から連絡があったことを明らかにした。
同本部によると、19日夕、外交ルートを通じてロシア側から連絡があった。海保関係者によると、遺体は北海道内の男性とみられ、引き渡しに向けて調整を進める。引き渡しの後、日本でも改めてDNA型鑑定を行い、身元を特定する。
サハリン島では6月28日、日本人らしき遺体が見つかったとロシア側から日本側に連絡があった。「KAZU」と書かれた赤い救命胴衣を身に着け、所持品として腕時計と黒い携帯電話、車の鍵も見つかった。
事故は4月23日に発生。乗客24人と乗員2人のうち、14人の死亡が確認され、行方不明者12人の捜索が続いている。














