岸田文雄首相は5日午前、アジア歴訪中のペロシ米下院議長と首相公邸で朝食を共にしながら会談し、ペロシ氏の台湾訪問に反発して軍事的緊張を高める中国への対応を協議した。首相は「中国の行動は地域および国際社会の平和と安定に深刻な影響を与える」と指摘。台湾海峡の平和と安定を維持するため、日米で緊密に連携していくことを確認した。
首相は会談で、中国の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)を含む近海に落下したことに触れ、「わが国の安全保障および国民の安全に関わる重大な問題だ。中国に強く非難し、抗議した」と説明した。
会談では日米同盟の強化や両国主導の「自由で開かれたインド太平洋」構想についても協議した。














