北海道北部では11日未明以降、地震が相次いだ。午前0時35分に宗谷地方北部を震源として中川町で震度5弱を観測する地震があり、午前0時53分には同5強の地震が起きた。気象庁によると、地震の規模(マグニチュードM)はそれぞれ5・2と5・4と推定され、深さ4キロの同じ場所で発生した。
その後、宗谷地方北部や上川地方北部を震源として震度4や3などの地震が続いた。津波は起きなかった。 道によると、午前10時時点でけが人は確認されていない。中川町では道路の陥没や隆起が複数確認され、一部区間が通行止めになった。水道管の漏水や断水も一部で発生し、復旧作業が行われた。
気象庁の鎌谷紀子地震津波監視課長は記者会見し、「浅い地殻内で発生した逆断層型地震で、大きめの地震が起きると地震が活発になる傾向がある」と説明。「1週間程度は最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と呼び掛けた。大雨になった場合は土砂災害にも注意が必要という。
今回とほぼ同じ場所では2012年7月にM4級の地震が相次いだ。今年は北西に約30キロ離れた地点で、6月20日にM4・4、8月4日にM4・1の地震が起き、いずれも震度4を観測した。西に離れた沿岸部にはサロベツ断層帯がある。
午前0時分の地震の主な各地の震度は次の通り。
震度5強=中川町 震度4=遠別町、猿払村、豊富町、幌延町 震度3=天塩町、稚内市














