広島市で2014年8月、77人(災害関連死含む)が犠牲となった土砂災害は20日、発生から8年を迎えた。甚大な被害が出た安佐南区八木では、住民主催の献花式が開かれた。住民らのほか、斉藤鉄夫国土交通相も出席。黙とうをささげ、犠牲者の冥福を祈った。
地元自治会の村岡平吉会長(83)は「人と人との絆、連携を深め、未来へ語り伝えていくことが大事だ」とあいさつ。松井一実市長は「この災害を尊い教訓とすることを胸に刻んで、災害に強い街づくりを進めていく」と誓った。
妻と2人で住んでいた自宅が全壊した川地勇さん(78)は、引っ越し先の町内会で防災担当を務めている。「助かった自分が、当時の被害などを語り伝えていくことが義務だと思う」と話した。
17年8月20日未明に起きた土砂災害では、集中豪雨により土石流やがけ崩れが多数発生。関連死3人を含む77人が死亡し、住宅396棟が全半壊するなどした。














