女児置き去り、前園長ら書類送検 通園バス熱中症、業過致死容疑―静岡県警

女児置き去り、前園長ら書類送検
通園バス熱中症、業過致死容疑―静岡県警

 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」に通う河本千奈ちゃん(3)が通園バス内に置き去りにされ熱中症で死亡した事件で、県警は5日、業務上過失致死容疑で、バスを運転していた増田立義・前園長(73)ら4人を書類送検した。

 他に送検されたのは、いずれも女性で、バスに同乗していた元派遣職員(76)、当時のクラス担任(47)と補助担任(26)。

 送検容疑は9月5日、千奈ちゃんの所在確認を怠り、通園バス内に千奈ちゃんを置き去りにして、熱射病で死亡させた疑い。

 県警によると、バスは屋根のない屋外に駐車され、千奈ちゃんは約5時間にわたり置き去りにされていた。

 車内からは空の水筒が見つかり、千奈ちゃんは上着を脱いでいたという。事件後に実施した再現実験では、閉め切った車内の温度は最高で40度を超えていた。

 前園長は事件後に開いた記者会見で「後ろの方は見えなかった」と話し、車内後部を確認せず降車していたことを明らかにした。クラス担任らは千奈ちゃんが教室にいないことを認識しながら、欠席と思い込み保護者に確認していなかったという。

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