ミサイルでまた住宅崩壊、2人死亡 徹夜の救助活動―ウクライナ東部

ミサイルでまた住宅崩壊、2人死亡
徹夜の救助活動―ウクライナ東部
1日、ウクライナ東部クラマトルスクで、ロシア軍のミサイル攻撃により崩壊した住宅で救助活動に当たる人々(ロイター時事)

 【キーウ時事】ウクライナ東部ドネツク州クラマトルスクで1日夜(日本時間2日未明)、ロシア軍のミサイル攻撃により住宅が崩壊し、2人が死亡した。キリレンコ知事が通信アプリ「テレグラム」で明らかにした。公開された写真からは攻撃で住宅が大きくえぐれた様子がうかがえ、重機などで夜を徹した捜索・救助活動が行われた。

 ロシア軍の攻撃を巡っては、東部ドニエプロペトロフスク州の州都ドニプロの集合住宅に1月14日にミサイルが直撃し、40人以上が死亡。その後も、各地で住宅への被害が相次いでいる。西側諸国の支援の下、主力戦車の配備に向けて動くゼレンスキー政権へのけん制の可能性がある。

 1日には北部チェルニヒウ州のロシア国境付近にも砲撃があり、チャウス知事によると、住民4人が死亡した。

 クラマトルスクは、占領を免れている事実上のドネツク州の州都。双方が激戦を繰り広げてきた重要拠点バフムトに近く、ウクライナ軍が後方拠点にしているとみられる。昨年4月には鉄道駅を狙ったミサイル攻撃があり、避難民ら人近くが犠牲になった。

 ゼレンスキー大統領は「民間人が亡くなり、がれきの下にいる」と説明。「これが完全なる悪と隣接するわが国の日常だ」と述べ、悲劇を繰り返さないためにも、ロシアを打倒する必要があると強く訴えた。

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