来年3月末に廃線へ JR根室線「富良野―新得」

来年3月末に廃線へ
JR根室線「富良野―新得」

 JR北海道は6日、採算が悪化している根室線の富良野―新得間(81・7キロ)について、2024年3月末で廃止する方針を沿線4市町村との会議で示した。廃線後はバス路線に転換し、その支援金などとして約20億円を支払うことも提案。自治体側は受け入れに前向きな姿勢を示しており、両者は月内の正式合意を目指す。

 同区間は、JR北が「単独では維持困難」として廃止を打ち出した道内5路線の一つ。他の4路線は既に廃止済みか、廃止時期が決まっている。富良野―新得間の沿線4市町村はこれまで、鉄路として維持する場合にJR側が求めた年間10億9000万円の費用負担は不可能だとしてバス転換を議論してきた。

 今回、自治体側は既存のバス路線をベースに、利用者の予約に応じて運行するデマンド交通も含めた新たな交通体系案をJR側に示した。会議後、取材に応じた富良野市の北猛俊市長は「年度内には決着したい」と述べた。

 富良野―新得間は、16年の台風10号による被害で代行バスが運行。鉄路は富良野―東鹿越間の折り返し運転が続いている。

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