阿武町誤送金も資金洗浄か? オンラインカジノ賭け金が6割―逮捕のマネロングループ・大阪府警

阿武町誤送金も資金洗浄か?
オンラインカジノ賭け金が6割―逮捕のマネロングループ・大阪府警

 架空会社名義の口座を作り、犯罪収益をマネーロンダリング(資金洗浄)したとしてグループの12人が逮捕された事件を巡り、山口県阿武町が新型コロナウイルス対策事業で誤送金した4630万円を出金した男=電子計算機使用詐欺罪で有罪判決=がオンラインカジノの決済代行業者に振り込んだ金の一部が、同グループの管理口座に振り替えられていたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 大阪府警がグループ管理口座の入金記録を一部抽出して調べたところ、約6割がオンラインカジノの賭け金だったことも判明。府警は、グループが国内では違法のオンラインカジノ利用者から金を集め、海外のカジノ運営業者に送金し、手数料を得ていたとみて詳しく調べる。

 同グループは、主要メンバー藤井亮平容疑者(41)=組織犯罪処罰法違反容疑などで逮捕=が実質代表を務める「リバトン」(富山市)のほか、東京都と富山県にある8社からなる。収納代行業を名乗って昨年1~7月に少なくとも約700億円の犯罪収益が、グループが管理する口座に入金されたという。

 捜査関係者によると、阿武町の事件で男が決済代行業者に振り込んだ金のうち、約3600万円が同グループ管理の口座に振り替えられていたという。

 同グループは、実体がない会社約500社を設立し、約4000の法人口座を管理。府警は、犯罪収益を組織的に資金洗浄していたとみて実態解明を急ぐ。

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