マツカワの稚魚放流  白老港に4万1500匹

マツカワの稚魚放流  白老港に4万1500匹
放流用タンクへマツカワの稚魚を入れるいぶり中央漁協関係者

 カレイの高級魚マツカワの資源増大に向けて、いぶり中央漁業協同組合(本所・登別市)は20日、白老港第3商港区で4万1500匹の稚魚を放流した。

 放流は胆振、日高、渡島の漁協などでつくる「えりも以西栽培漁業振興推進協議会」の事業。協議会所属のいぶり中央漁協は白老と登別の海に2006年度から毎年、稚魚を放っている。

 同漁協の関係者らは20日、北海道栽培漁業振興公社伊達事業所から白老港へトラックで運ばれた稚魚を受け取り、タンクに移し替えてホースで港内へ放った。稚魚は全長9センチ前後で、数年後には水揚げ可能な35センチ程度に成長する見込みだ。同漁協は今後、登別や白老町虎杖浜の海にもそれぞれ4万1700匹を放流する。

 マツカワは資源量の減少で”幻の魚”と呼ばれていたものの、放流事業によって近年、日胆、渡島の太平洋海域の漁獲量が増加傾向にある。白老地区と虎杖浜地区でも15年度以降、毎年10トン以上を確保できるようになり、19年度は12トンの水揚げがあった。

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