第99回全国高校サッカー選手権大会苫小牧地区予選は23日までに、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で2回戦までの試合が行われた。北海道栄と苫小牧東、苫小牧高専、苫小牧中央が準決勝進出を決めた。
東胆振と日高の10チームが出場し、トーナメント戦を展開。22日に1回戦、23日に2回戦の試合を行った。
2回戦では、北海道栄が苫小牧工業、苫小牧中央が浦河をそれぞれ1―0で下した。苫小牧東はえりも・静内農業・白老東を8―0でかわし、苫小牧高専は鵡川に6―0で勝利した。
準決勝は29日、決勝は30日、同サッカー場で行われる。優勝チームは10月に札幌市で開かれる全道大会に出場する。
結果は次の通り。
▽2回戦
北海道栄1―0苫小牧工業
苫小牧東8―0えりも・静内農業・白老東
苫小牧高専6―0鵡 川
苫小牧中央1―0浦 河
▽1回戦
浦 河1―1苫小牧南
(PK8-7)
―道栄、後半の1点守り切る
粘り強いディフェンスで貴重な1点を守り切った北海道栄。「全員で守る」をコンセプトとするチームの堅守が勝利を呼び込んだ。簑口祐介監督は「やりづらい相手ではあったが、守り切ることができてよかった」と語る。
前半は決め手を欠いた。サイドから上がるクロスやシュートのセカンドボールをねじ込む攻めのパターンが苫小牧工業に通じなかった。
突破口を開いたのはFWの菅原慶達(3年)。後半に自身のシュートのこぼれ球を押し込んだ。「きれいには決まらなかったが気持ちでつかんだゴール」と言う。
接戦を物にし、ベスト4に名を連ねた。GKの髙田祐也主将(同)は「早い段階で相手の攻撃をつぶすことができた」と勝因を挙げ、「次の試合も無失点で勝ちたい」と意気込みを語った。
―苫中央、強豪・浦河かわす
日高の強豪・浦河を一撃でかわした苫小牧中央。FW小袖魁翔主将(3年)は「大きな1勝。次戦もチーム一丸となって戦いたい」と喜びを口にした。
苫中央は、最終ラインを上げてくる浦河の攻勢に苦しめられた。ディフェンスの裏をかこうとするパスも丹念にクリアされ、チャンスはごくわずかだった。
後半、MF河本伶(同)が浦河GKがはじいたボールをゴールネットに突き刺して先制し、そのまま逃げ切った。河本は「自分が決めたいと思っていた。セーブされると思ったがうまく抜けてよかった」と振り返る。
試合終了まで相手の猛攻に耐え、勝利をもぎ取った。遠山満監督は「厳しい試合になることは予想していた」と明かし、「PK戦も覚悟したが、選手がなんとか気持ちを切らさず戦ってくれた」とイレブンをたたえた。




















