心身に障害を持つ小中学生に専門教育を行う道立特別支援学校の開校準備が苫小牧市内で進んでいる。現在は来年4月の開校に向け、3月に閉校した苫小牧明徳小学校の校舎を改修工事中。7月には北海道教育委員会による保護者や学校関係者向けの説明会が行われ、概要が示された。保護者にとっては念願の教育拠点で、地元関係者も期待を寄せている。
道教委が説明会で示した概要によると、苫小牧の特別支援学校は寄宿舎を設置せずスクールバスで登下校する形を想定。通学区域は苫小牧市、白老町、安平町の1市2町だが、苫小牧在住者が寄宿舎のある平取養護学校に就学することは可能。新しい学校名は10月ごろに決定する方針としている。
市内には比較的重い知的障害の児童生徒が通える特別支援学校がなく、現在は約60キロ離れた平取養護学校(平取町本町)に就学している。全校児童生徒78人で、苫小牧からは5月時点で57人が在籍。全員が寄宿舎から通っている。また、寄宿舎生活が困難などの理由から、市内小中学校の特別支援学級に通学している障害の重い児童生徒の5月時点の在学者数は52人。
特別支援学校の新設に向けては、市が2003年から道に要望活動を進め、15年に最重点要望へ格上げ。翌年には19年3月で閉校になる明徳小を新設校の校舎として活用することを提案していた。
昨年度に設置が正式に決まり、3月下旬から市発注の工事がスタート。5月には老朽化に伴う体育館外壁の修繕、7月には校舎屋上の防水改修の工事がそれぞれ終了し、年明けまで電気や機械設備の改修などが続く見通しだ。
また、道発注の工事も7月上旬から始まっており、縫工や木工学習を行う作業室、移動用エレベーター設置、トイレ洋式化などの校舎改修を進めている。来年2月に完了予定で、総工費は市と道合わせて約7億6500万円。
市教委の瀬能仁教育部長は「市にとって念願の特別支援学校が開校する。子どもたちがより専門的な教育を受けられることになり、就学の選択の幅も広がる」と期待感を示している。
















