環境省支笏洞爺国立公園管理事務所と自然公園財団支笏湖支部は22日、支笏湖の夜間の利用方法について検討を進めるための1日限定企画「真っ暗支笏湖」を千歳市の支笏湖園地で開催した。街灯を消して暗闇に包まれた、いつもとは違う支笏湖で、モニターの参加者50人がカヌーやシュノーケリング、虫探しを楽しんだ。
環境省は全国の国立公園の夜間利用について可能性を模索しており、支笏湖での取り組みもこの一環。青い湖や緑の木々といったイメージからあえて離れ、支笏湖の新たな魅力発見や夜間に楽しめるアクティビティー(体験型レジャー)を開発し、地元宿泊につなげることを念頭に置く。環境省の許可を得て実施し、地元事業者が協力した。
園地内の街灯を消し、商店や山線鉄橋など明かりが限られるなか、カヌー、虫探し、ナイトシュノーケルの各参加者は懐中電灯を頼りに移動。カヌーでは鉄橋に近い千歳川で、緑や青のLED(発光ダイオード)で照らしながら暗闇の水面をこぎ進んだ。虫探しでは白い布にライトを照らし、集まった虫を観察した。甲虫やガの仲間が見られたが、雌のクワガタが現れると子供たちから歓声も。シュノーケリングでも暗闇の水中で体験した。
カヌーに参加した苫小牧市大成町の小学6年生、ウォーリナー笑生さん(11)は「星空が見られて楽しかった。ライトも水面に当たりきれい。またやってみたい」と笑顔を見せた。
参加者から寄せられたアンケート結果を今後の支笏湖利用の在り方を考える参考資料にする。「真っ暗支笏湖」は9月にも開催を予定。自然公園財団支笏湖支部の佐々木香澄主任(34)は「参加者の反応を新たなコンテンツに生かし、地域の活性化を図りたい」。環境省支笏洞爺国立公園管理事務所の塚本康太国立公園管理官(29)は「夜間の自然に目を向けて、支笏湖周辺の価値を再確認してもらいたい」と話している。
















