厚真中央小 胆振東部地震を教訓に 児童が災害の備え学ぶ

厚真中央小 胆振東部地震を教訓に 児童が災害の備え学ぶ
実際に段ボールベッドを作る児童たち

 厚真中央小学校(吉岡ゆかり校長)は26日、1日防災学校と銘打ち、2018年9月に発生した胆振東部地震後では初となる防災学習を実施した。児童たちは避難訓練や段ボールベッド作り体験のほか、防災食の紹介を受けるなどして災害時の備えを学んだ。

 5、6年生が対象の避難所運営について学ぶ授業では、実際に避難所で使う段ボールベッドの製作をグループに分かれて体験した。町職員から「床より起き上がりやすく、保温効果もあり、お年寄りに優しい」「小物や衣類を入れて使うこともできる」など段ボールベッドの役割を紹介されたほか、「災害はいつ来るか分からない。家に帰って、ハザードマップがあるかを確認することや、何かあった時にどうするか話し合っておいて」とアドバイスを受けた。

 6年生の女子児童は「初めて段ボールベッドを作ったけれど、みんなで協力し、意外とうまくできた」と振り返り、「いつまた起きるか分からないが、もし地震があった時や他の地域で同じような地震が起きた時にはボランティアとしても行くことができれば」と気持ちを新たにした。

 同校では昨年度、心のケアを通じて不安を軽減する取り組みを行ってきたが、舛田暁史教諭(30)は「今後もできることとして心のケア、プラス自らの命を守る取り組みをさせたいと思っていた。改めて前を向き、自信を持つきっかけになればと感じる時間だった」と話していた。

 このほか、全校一斉の避難訓練では、地震発生を知らせるアナウンスを受けて各教室で身の安全を確保した後、防災頭巾をかぶって体育館まで移動する流れを演習した。

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