高円宮杯JFAU18サッカープリンスリーグ2020北海道は、9月6日に札幌市と伊達市の各会場で開幕する。道内トップクラブ・高校の8チームが競い合う戦いに挑む駒大苫小牧高サッカー部は苫小牧地区勢唯一の存在で、3年連続7度目の出場。MF宮川連太朗主将(3年)は「初制覇を目指して戦いたい」と意気込みを語った。
駒大苫高サッカー部は、3年31人を含め総勢71人。同部のモットーは、ピッチ上の選手が全員で攻守に絡むプレースタイル。豊富な運動量が必要となるため、コロナ禍による練習自粛期間に各自が走り込みを重ねるなどして、走力の向上を図ってきた。宮川主将は「まだ足りていないのでさらに高めなければ」と話す。
チームは主力選手のけがによる離脱で万全とはいえないピンチに直面した。今月上旬、現在はリーグ外の北海高との練習試合でMFの副主将、古戸雄基が左膝前十字靱帯(じんたい)断裂のけがに見舞われた。古戸の戦線離脱にチームの士気が崩れかけたが、宮川主将は「今は『古戸のために勝たなければいけない』という意識が強くなっている」と話す。
北海高との練習戦は0―3で落とした。攻守の切り替えの早さに対応できず、ゴール前の陣形を崩された一方、攻めた際には守備を崩せない場面が多発。シュートのチャンスを逃し、失点につながったケースを再確認しながら、プリンスリーグ開幕に準備を進めてきた。宮川主将は「個々のスキルは上がりつつある」との手応えを挙げた。
DFの中心的存在、藤田凌介(3年)はサイドバックを務める。正確なキックで前線の選手にチャンスを与えるパス技術の高さを生かし、粘り強い守りの柱になろうと努力を重ねてきた。岡崎史裕監督やチームメイトから信頼を寄せられていて、藤田は「試合では最後まで体を張ったディフェンスをするだけでなく、しっかり走って得点にも絡んでいきたい」と抱負を語った。
第1節は札幌第一との対戦。岡崎監督は「ドリブル突破を仕掛けられる選手が多く、攻撃的な布陣のチーム」と踏まえており、「守備での踏ん張りが勝負のカギを握る」と話す。
11月までに7試合を戦う。18年に続き昨年も4位。ベストの戦績も4位だけに、さらなる上位浮上がチームのテーマだ。宮川主将は「リーグ戦の中で新たなチームの課題にぶつかると思うが、一つ一つ克服して、勝利につなげていきたい」と決意を語った。
プリンスリーグ 駒大苫小牧高のほか、北海道コンサドーレ札幌U18(2019年度覇者)と旭川実業、札幌第一、札幌大谷、札幌創成、東海大札幌、大谷室蘭各高校の8チームが出場し、リーグ戦を展開する。
例年は4月に開幕し、10月まで2回戦総当たりで行ってきた。今年は新型コロナウイルスの影響で延期し、1回戦に縮小。上位チームはプレミアリーグ昇格を懸けて、全国のプリンスリーグ上位チームが出場するプレーオフ出場権を得てきたが、それも中止となり、昇降格はなくなった。

















