第99回全国高校サッカー選手権大会苫小牧予選大会は29日午前、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で準決勝が行われ、第1試合で北海道栄が1―0で苫小牧東をかわした。第2試合は前半を終えて苫小牧中央が苫小牧高専に1―0でリードしている。
道栄が接戦を制した。前半は両チームが互いに堅守を見せて0―0のまま拮抗(きっこう)した。後半15分すぎ、苫東ゴール前の混戦で道栄のFW菅原がこぼれたボールを押し込んで先制し、1点差のまま道栄が逃げ切った。
大会は22日に開幕し、東胆振と日高の10チームがトーナメント戦を繰り広げてきた。決勝は30日に同サッカー場で行われ、優勝チームは10月に札幌市で開かれる全道大会の出場権を得る。
結果は次の通り。
▽準決勝
北海道栄,1,,0-01-0,,0,苫小牧東
チャンスに決め切れず
惜敗の苫東 再起誓う
苫小牧東は後半、北海道栄に喫した1点劣勢を取り戻せなかった。
終了まで押し上げた場面も多かったが、山崎太雅主将(2年)は「チャンスはあっても決め切ることができなかった」と振り返った。
守備陣を低めにそろえて道栄を誘い出し、カウンターを多用して空きスペースにロングボールを繰り出す戦術は一定の効果を挙げ、●【99cb】西貴幸監督は「用意したゲームプランははまっていた」と接戦に持ち込めた要因を語った。
唯一の3年生としてGK葛西勇斗が奮闘し、他のメンバーは2年生で固める布陣で今大会に挑んだ。新型コロナウイルスの影響で、高校総体など主要大会が中止に追い込まれる中、受験などが控える多くの3年生が夏までに引退していた。
山崎主将は「(部を去った)3年生のためにも勝ちたかった」と話し、「セットプレーでの攻守や走り切る体力など課題が見えたので、次の公式戦までに練習を積みたい」。改めて自分たちの代による再起を誓った。

















