道栄 2年ぶり2度目の栄冠―全国高校サッカー選手権苫小牧地区予選

道栄 2年ぶり2度目の栄冠―全国高校サッカー選手権苫小牧地区予選
決勝〔北海道栄―苫小牧中央〕後半26分に追加点を挙げた道栄のFW武石(9)(左)=30日、市緑ケ丘公園サッカー場

 第99回全国高校サッカー選手権大会苫小牧地区予選大会は30日、苫小牧市緑ケ丘公園サッカー場で決勝が行われ、北海道栄が2―0で苫小牧中央を下して2年ぶり2回目の栄冠に輝いた。
 雨が降りしきる中の決勝は、前半29分にサイドからのパスを受けた道栄のFW武石が先制ゴールをもぎ取った。後半も26分に武石がFW菅原からのスルーパスをつないで苫中央のマークをかわし、2点目を決めた。
 優勝した道栄は10月17日から札幌市で開かれる全道大会に出場する。
 大会は苫小牧地区サッカー協会、高体連室蘭支部主催。22日に開幕し、東胆振と日高の10チームがトーナメント戦を繰り広げた。
 結果は次の通り。

 ▽決勝
北海道栄2―0,苫小牧中央
29日
 ▽準決勝
苫小牧中央7―1苫小牧高専

―攻守さえた道栄
 北海道栄は攻守両面がさえて優勝をつかんだ。FW武石裕弥(3年)が殊勲の2ゴールをマークした。
 前半、サイドからゴール前にパスを出す攻撃で苫中央のディフェンスラインを崩した。先制点はこうした仕掛けで生まれ、武石がゴール左隅に狙い澄ましたシュートを押し込んだ。
 後半にも、ツートップを組むFW菅原慶達(同)からのスルーパスで抜け出し、「落ち着いて決めることができた」と武石は会心の一撃を振り返った。決勝で2発と決定力を証明した武石。「シュート力に秀でた選手」と簑口祐介監督も評価する。
 守りの柱となったGKの髙田祐也主将(同)は「無失点優勝を目標にしていたので、達成できてよかった」と喜びを語った。2回戦からの3試合で失点ゼロを貫いた。決勝では「どんどんシュートを狙ってくるチームだったので、こぼれ球がないようにキャッチングを意識した」と言う。全道大会に向けて「守備からの攻撃の形をつくって、また無失点でトーナメントを勝ち上がっていきたい」と意気込んでいた。

―苫中央、新人戦に再起へ
 苫中央は北海道栄に反撃を阻まれた。前半から大きなピンチが何度も訪れ、「先制点を与えてしまったのが大きかった」と遠山満監督は振り返る。
 ゴール前に詰め寄ったチャンスの状況を生かし切れず、守備も崩された。FWの小袖魁翔主将は「大きなクリアを蹴って守るべきだった」と悔しさをにじませた。
 今大会には3年生が3人登録。2年生中心で臨んでおり、決勝まで戦った経験を自信につなげたい。9月には新人戦が控える。遠山監督は「次に向けての課題が見えた大会。いい経験になったと思う」と語った。

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