大規模地震が発生した際の安全行動を確認する一斉防災訓練「北海道シェイクアウト」が1日、防災の日に合わせて道内各地で行われた。苫小牧市内では幼稚園や保育園、小中学校、福祉施設、市役所など33機関、団体から計6857人が参加。独自に防災学習を行う学校もあり、それぞれ災害時対応の大切さを学んだ。
シェイクアウトは、地震発生時のけが防止などに役立つ▽姿勢を低くする▽頭を守る▽揺れが収まるまで動かない―という三つの自助行動を実践し、理解を深めるのが狙い。地震対策訓練として2008年に米国で始まった。国内では12年から行われ、苫小牧は今年で9回目を数える。
苫小牧市役所では午前10時、庁内放送で来庁者にも参加を呼び掛け。多くの職員が机の下に入って身を守った。
市内新開町の知的障害者生活介護施設「ふれあいらんど」は利用者と職員の計38人が参加。午前10時に館内放送で訓練開始を伝え、それぞれの場所で身を守る行動を取った。
同施設は毎年この活動に参加。職員の森岡大法さん(37)は「地震はいつ起きるか分からない。とっさに行動するためには訓練の積み重ねが重要だと思う」と語った。
一方、苫小牧沼ノ端小学校(真鍋忍校長、児童数345人)は「防災の日」に合わせ、全校児童を対象に防災知識や災害時の生きる力を育む「一日防災学校」を行った。講話や段ボールベッドを使った避難所体験などを通して災害への備えを学んだ。
一日防災学校は道と道教委が18年度から全道各地の学校などで実施している。沼ノ端小では、胆振東部地震発生から間もなく2年を迎えることから防災意識や知識を高めてもらおうと、各学年ごとに防災かるたや市消防本部の職員による講話と防災クイズ、避難所運営の模擬体験を行った。
5年生約70人は地図を使って防災上の課題を見つけ、対策方法を考える図上訓練「DIG(ディグ)」を実施した。市危機管理室の高坂聡さんは避難ルートについて、建物の倒壊や火災などを避けるため「大きな道路を選ぶといい」とアドバイス。子どもたちは津波の浸水予想区域も見ながら、それぞれ自宅周辺で危険を伴いやすい川や道路などを確認した。参加した工藤陽菜さん(11)は「普段は意識していない川の危険性や避難施設の場所などが分かった」と学びを深めていた。
真鍋校長は「子どもたちに自ら命を守る意識を持ち続けてもらいたい」と話した。



















