恵庭市が市内中島松の下水終末処理場の敷地内に建設していた汚泥乾燥施設が完成し、1日、原田裕市長ら関係者が出席して落成式が行われた。廃棄物事業と下水道事業が一体になった循環型ごみ処理システムを導入したのが特徴で、関係者がごみ減量と資源化に優れた新施設の稼働を祝った。
汚泥乾燥施設は、鉄筋コンクリート造り地上2階・地下1階建て延べ1221平方メートル。市が総事業費約19億円を投じ、2018年9月に着工。8月31日に引き渡しを受けた。
市によると、施設は含水率80%の汚泥を、4月に稼働したごみ焼却施設の排熱で脱水して含水率を40%に半減させる。それによって汚泥は焼却施設の熱資源に利用し、残りは従来通り、苫小牧と石狩市内の肥料会社、室蘭と北斗市内のセメント会社に資源化を委託する。汚泥の減量化により、資源化のための処理費は大幅に削減されるという。
市の試算では、同施設の維持管理費は年間1138万円。汚泥の減量化で資源化のためのコストは従来の7250万円から6分の1程度の1160万円にまで圧縮。輸送コストや輸送時発生する二酸化炭素(CO2)の削減にもなる。週6日稼働し受け入れる脱水汚泥は1日28・6立方メートル、排出する乾燥汚泥は1日9・5立方メートル。
乾燥工程で生じた蒸気復水の余熱で汚泥乾燥施設の出入り口のロードヒーティングにも利用する。
落成式には原田市長のほか、市議会議員、地域住民、工事関係者ら40人が出席。市長は「循環型ごみシステムの完成をうれしく思う。安全を徹底し、適切な運営管理に努めたい」とあいさつ。市長が乾燥汚泥搬出室でスイッチを押すと2階にある貯蔵槽の口が開き、湯気を上げる乾燥汚泥がトラックに積み込まれた。トラックは出席者の拍手に送られ、焼却施設に向かった。
















