白老港で10月13日に予定されていた大型客船「ぱしふぃっく びいなす」(2万6594トン、乗客定員620人)の寄港が中止となった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためで、船を運航する日本クルーズ客船(大阪市)から8月下旬、白老町に連絡が入ったという。
日本クルーズ客船は、10月9日に神戸港を出発し横浜港、青森県八戸港、白老港、石川県輪島港、宮崎県宮崎港などを巡る「秋の日本一周クルーズ」を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、催行を中止した。
白老町は、2017年以降3年ぶり2回目となる同船の寄港に向け、アイヌ文化を取り入れた港での歓迎セレモニーなどを考えていたが、中止決定を受けて取りやめた。
町は、民族共生象徴空間(ウポポイ)開業年に花を添えるとして同船の寄港を喜んでいたものの、「中止は残念だが、やむを得ない」としている。

















