苫小牧で活動している空手道の優至会塚本道場は第10回優至会北海道大会(8月9日、恵庭市)の18部門で小学生から社会人までの門下生33人が大量入賞した。今年は予期せぬ新型コロナウイルスの影響で稽古ができない期間が長期化していたが、団体として躍進。塚本鉄兵代表は「自主練習をやってレベルアップしていた選手が多かった」と話す。
大会には札幌や苫小牧など道内の優至会道場に所属する187人が出場。小学生から一般までの年代別各部門でトーナメント戦を繰り広げた。
フルコンタクト小学2年男子の部では、岡部優輝(鵡川中央小)が20人出場のトーナメントを制して公式戦初優勝。同門の伊藤豪輝(拓勇小)との決勝では、上段回し蹴りが決まり、延長戦判定勝ちを収めた。「勝ててうれしい」と話す岡部。同道場の塚本鉄兵代表も「優勝で自信が付いたと思うので、さらにレベルアップしてほしい」と期待を込めた。
山本悠世(沼ノ端中1年)はフルコンタクト小学6年・中学1年男子の部(13人出場)で栄冠を飾った。決勝で対戦した川上湊(同)とは本戦では決着が付かず、延長戦突入後に膝蹴りが決まり判定勝ち。山本は体力面で厳しさを感じたといい、「スタミナを付けて次の大会でも優勝したい」とここからの飛躍を誓った。
社会人門下生として臨んだ工藤一彦(40)=トヨタ自動車北海道勤務=は、フルコンタクトの一般男子上級の部で優勝した。
決勝は体重100キロを超す渡辺紀美(渡部道場SKC)と対戦。工藤は機動力を生かして攻撃を繰り出すことを心掛け、「手数では圧倒的に上回った」と振り返る。
残り30秒から打突と蹴りのラッシュを仕掛けて判定勝ちを収めた。2019年の全国大会準優勝で出場権を獲得した来年4月の総極真世界大会(4月)を控えているだけに「絶対に負けられない試合だった」と振り返る。塚本代表は「プレッシャーの掛かる中で優勝は立派」と奮闘をたたえた。
各部門の関係分入賞者は次の通り。
【形】
▽小学2年初級の部 (1)佐々木南斗(ウトナイ小)(2)伊藤(拓勇小)(3)酒井(糸井小)▽同3年初級の部 (1)齋藤結(豊川小)(3)塚本(拓進小)▽同3・4年中級の部 (1)鈴木ななは(拓進小4年)▽同5・6年中学中級の部 (3)高橋(緑小5年)▽中学・一般上級の部 (2)古河原(青翔中3年)(3)髙橋(登別明日3年)
【ライトコンタクト組手】
▽小学6年中学男子の部 (2)原田(ウトナイ小6年)
【フルコンタクト組手】
▽幼年女子の部 (3)長澤(はくちょう幼稚園)▽小学2年男子の部 (1)岡部優輝(鵡川中央小)(2)伊藤(拓勇小)(3)大和(同)▽同2・3年女子の部 (2)齋藤(豊川小3年)▽同3年男子の部 (1)塚本大剛(拓進小)(2)木山(ウトナイ小)(3)平塚(拓進小)▽同4年男子の部 (3)大和(拓勇小)▽同4年女子の部 (3)井上(糸井小)▽同5年の部 (1)塚本悠剛(拓進小)(2)佐藤(沼ノ端小)(3)風間(ウトナイ小)鈴木(糸井小)▽同6年中学1年男子の部 (1)山本悠世(沼ノ端中1年)(2)川上(同)(3)伊勢(拓進小6年)清水(沼ノ端中1年)▽中学・高校女子の部 (3)小川(青翔中2年)下山田(同)▽中学2・3年高校男子の部 (1)佐藤響真(沼ノ端中3年)(2)伊勢(青翔中2年)(3)工藤(同3年)田川(苫小牧東中2年)▽マスターズ男子 (1)小野晴彦▽一般男子上級の部 (1)工藤一彦

















