苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所(澤正彦所長)は8日、大規模定期補修工事シャットダウンメンテナンス(SDM)を終了した。新型コロナウイルス感染防止策を徹底した上で、6月15日から86日間にわたり展開し、作業員のコロナ感染はゼロだった。8日に製油所内で解散式があり、澤所長は「安全と感染症防止を両立できる苫小牧モデルを構築できた」と胸を張った。
SDMは国が法律で定める保安検査。同製油所は4年に1度プラントを停止し、道内外から作業員を動員して集中的に検査し、性能の強化などを兼ねた工事を行っている。
今回はコロナの感染拡大を懸念する市民の声もあり、工事の約25%分を縮小。期間を1カ月間延長して6月中旬~9月中旬とする代わりに作業の平準化で動員数を減らすなど、コロナ対策を徹底させた。
8月1日にSDM従事後の協力会社作業員に陽性が判明する事例はあったが、SDM中のコロナ感染者はゼロだった。SDM中に作業員6人が発熱症状などを訴えたが、PCR検査で陰性を確認したという。
計画では、動員する作業員数を当初予定の1万人から5700人に、このうち道外作業員も同9000人を4700人に削減。同製油所は正確な作業員数を把握していないが、広報担当者は「おおむね計画通り達成できた」と強調する。
1日平均の作業員数も1300人程度とほぼ計画通り。内訳は6月が2460人、7月が1910人、8月が770人、9月が450人。ピークも計画では3500人のところ、2950人にとどめ、「密」を避けた。
解散式には同製油所、協力会社から約30人が参加。澤所長は「SDMを無事故、無災害、コロナ感染者ゼロで達成できた」と強調し「今回の内容を客観的に評価し、今後もより安全・安心にSDMを行えるよう改善していく」と誓った。
同製油所は18日から全面的に稼働する予定だ。
















