苫小牧アイヌ協会(作田悟会長)は13日、苫小牧市矢代町の苫小牧市生活館で、今年遡上(そじょう)した新しいサケを迎える儀式「カムイチェプノミ」を執り行った。同協会の会員ら約30人が、サケの豊漁と漁の安全を願い、アペフチカムイ(火の神)に祈りをささげた。
アイヌ文化の伝承などを目的とした毎年秋恒例の儀式で、14回目。例年は錦多峰川近くで行っているが、今年は新型コロナウイルスの感染防止の観点から、規模を縮小して実施した。
民族衣装に身を包んだ参加者たち。祭司を務める作田会長は伝統の手順に従ってアペフチカムイにあいさつし、祈りをささげた。器に入った酒を「イクパスイ」と呼ばれる木製の神具でイナウ(御幣)などに振り掛け、小刀でサケの身の一部を切り取っていろりの上に移し、アイヌ語で祝詞を上げた。
儀式では先祖供養の「シンヌラッパ」のほか、「アトイカムイ(海の神)」「トマリコロカムイ(港の神)」といった七神への祈りも執り行われた。
作田会長は「今はコロナで大変な時期なので、自然に感謝を込めるとともに早く普通の生活に戻るよう祈った」と話していた。
儀式の後は苫小牧アイヌ文化保存会による輪踊りが披露されたほか、会食ではサケを使ったオハウ(汁物)などが提供された。
















