マツカワの稚魚放流 「大きくなって帰ってきてね」 えりも・東洋小

マツカワの稚魚放流 「大きくなって帰ってきてね」 えりも・東洋小
漁港でマツカワの稚魚放流を体験する東洋小児童

 来年3月で閉校する、えりも町の東洋小学校(中田実千代校長、児童12人)の児童がこのほど、道栽培漁業えりもセンターで中間育成したマツカワの稚魚を東洋漁港で放流し、思い出を刻んだ。 

 スクールバスで漁港に到着した一行を町、えりも漁協、水産普及指導所など15人のスタッフが歓迎。スタッフがトラックの活魚水槽からバケツに入れた稚魚を、児童が「大きくなって帰ってきてね!」と声を掛けながら岸壁から数回、海中に放流した。子どもたちは泳ぎ去る稚魚を慈しむように見詰めていた。

 放流作業終了後、産業振興課の芳賀恒介専門技師が「マツカワは3年後に全長が35センチに成長して漁獲の対象になる。さらに数年後には80センチほどに成長する。えりも町はマツカワの漁獲量が全国一。町の漁業を支えている」などと説明。

 児童会長の神田愛海(なるみ)さん(6年)は「マツカワの生態などを聞かせてもらい、海の資源を守る活動に参加できてうれしいです」と礼を述べていた。

 マツカワ稚魚は6~7月、全長5センチの稚魚45万匹を伊達市の道栽培漁業センターからえりもセンターに移送し、中間育成した。現在は平均10センチ程度に成長。日高管内の各漁港などで順次放流している。

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