14日に行われた自民党総裁選で、新総裁に選ばれた菅義偉官房長官(71)。16日に召集される臨時国会で第99代首相に選ばれる見通しで、苫小牧市民からは間もなく誕生する新政権に対し、新型コロナウイルスの収束に向けた施策や経済対策の強化を求める声が数多く上がっている。
飲食店を経営する永福町の有坂和晃さん(48)は、店の客足が一時期は10分の1程度に落ち込むなどコロナで甚大な影響を受けた。市内でも廃業を余儀なくされた店があったとし「コロナが収束すると人の動きが出て景気も良くなる。新政権には感染予防を徹底しながら経済対策を進めてもらいたい」と語る。
拓勇東町の自営業、堀内直人さん(40)は「菅さんは保守的な雰囲気があり、新しいことを素早く行うイメージではない」と人物評。安倍政権によるコロナ対策は後手に回った施策が多かったとし「新しい政権には、国が新たな対策などを実行する際に余裕を持ち、早めに発表するよう望みたい」と話す。
柏木町の無職、林隆光さん(77)も新型コロナへの対応を最優先に求めているが、流動化する国際情勢などに注目し「米国には時に毅然(きぜん)とした態度を示してほしいし、中国に対しては他のアジア諸国と協調し、わたり合う手腕を発揮してほしい」と外交面への対応を求める。
北星町の荒川玲子さん(80)はコロナ禍で仕事を失ったり、大学を退学せざるを得ない人がいたりする現状に危機感を示し、経済的困窮に陥っている人への救済策を強く訴える。また、安倍政権が積み残した問題として、国有財産を格安で払い下げた森友や加計学園問題、首相主催の「桜を見る会」などを挙げ、「うやむやにすることなく、国民が納得のいくような説明をしてほしい」と話す。
一方、若い世代は前向きに受け止める人が目立つ。
明徳町に住む苫小牧駒沢大学4年の古川浩史さん(24)は「菅さんは民間企業勤務の経験があり、世襲ではないところが親しみやすい」と受け止める。官房長官の定例記者会見では、記者の質問に対して自分の感情を見せずに毅然とした姿勢で対応していたイメージがあるとし、「今後、他国の首脳とどう関係性を築いていくのかに注目したい」と語った。
市内在住のパート従業員土﨑いずみさん(38)はサラリーマン経験や政治家経験の長さから「国民のことを分かっている印象」と言う。コロナ禍でさまざまな分野の人たちが苦難を迎えている現状を踏まえ「いろんな部分にしっかり目を向けて頑張ってほしい」と述べた。
日新町の会社員、山本佳苗さん(25)は「ふるさと納税の導入など官房長官時代は積極的に政策を進めてくれていた」と間もなく誕生する菅政権に期待を示す。安倍政権によるコロナ対策の課題などを踏まえて「失敗したと思う部分はしっかり改善し、景気回復に向けてコロナ禍での経済政策に力を入れてほしい」と思いを語った。
















