除菌消臭剤増産へ 北海道曹達「ジアセーフ」 コロナ流行で需要高まる 今月中に5~6倍 来月から新商品生産も

ジアセーフの増産に対応するためタンクなどを新設する建物=北海道曹達幌別事業所

 基礎化学品メーカーの北海道曹達(苫小牧市沼ノ端)は今月中に、除菌消臭剤「ZiaSafe(ジアセーフ)」の生産能力を5~6倍に増強する。新型コロナウイルスの流行に伴う需要増に対応する。ホームセンターなど小売店での取り扱いが急増しており、生産量はすでに前年の10倍以上。10月から次亜塩素酸ナトリウムを活用した新商品の生産も計画している。

 同社によると、ジアセーフは幌別事業所(登別市)で生産しており、2018年7月に発売。医療機関などに出荷してきたが、コロナの感染拡大が始まった2月以降、一般消費者からの引き合いが強まっている。順次、増産してきたが従来の生産能力(50ミリリットル入り日産1440本、300ミリリットル入り同540本)では、発送に1~2カ月ほどかかることもあった。

 ピーク時の需要に対応できる体制を―と、6月上旬に生産施設の増設を決定。約4000万円を投じて月内にタンク3基を新設したり、充填(じゅうてん)機を半自動化する機械を導入したりする。一連の作業効率化で生産能力を「50ミリリットル入り」で従来の5倍以上の日産7500本、「300ミリリットル入り」で約6倍の同3000本に引き上げる。

 20年の生産量は、上半期(1~6月)で7万2725トンと、すでに昨年1年間の6247トンの10倍以上。全国展開のホームセンターや家具販売店などから注文が相次いでいる。

 このほか、次亜塩素酸水の成分濃度を高めた微酸性の新商品も開発。生産ラインを約2000万円かけて新設し、10月から稼働させる予定だ。

 同社の担当者は「コロナ流行で除菌が市民生活に根付いている」とし、今後も一定の需要が続くとみている。

 ジアセーフは、不純物を取り除いた超純水と食品添加物認可を受けている次亜塩素酸ナトリウムのみで製造。ウイルスや菌、ダニ、花粉のアレルゲン、カビ、ニオイを無力化、抑制する効果があるとされる。原料の次亜塩素酸ナトリウムは、道内の浄水場で水を殺菌して飲料用にするため月産2000トン製造。ジアセーフはこれを薄めて造るが、生産能力は最大で月0・5トン程度だった。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る