菅義偉自民党総裁が首相に就任し、新内閣が発足した16日、苫小牧市内の各界からは期待と注文の声が上がった。
岩倉博文市長は「(菅氏には)7年8カ月の官房長官としての経験があり、新政権は力強い船出になるだろう。地元ゆかりの橋本聖子氏の五輪相再任も喜ばしい」と歓迎。「この国難の中、新型コロナウイルスの収束と経済再生は喫緊の課題。地方再生に向けて手腕を発揮してほしい。まずはコロナ対策として組まれるであろう国の3次補正予算に注目している」と述べた。
苫小牧観光協会の市町峰行会長も「観光業は新型コロナの大打撃を受けており、インバウンド(訪日外国人旅行者)が戻るよう、コロナ収束と経済回復を同時に進めなければならない」と強調。「個人的には河野太郎行政改革担当相に期待したい。省庁の縦割り行政、規制改革を推進してほしい」と話した。IR(カジノを含む統合型リゾート施設)政策のスケジュールが全体的に遅れていることもあり、「活性化の起爆剤として推進してもらえると苫小牧にとってはプラス」とも語った。
苫小牧商工会議所の宮本知治会頭は「麻生太郎副総理を留任させるなど力のある人を重用した非常に手堅い組閣。菅首相は苦労人のたたき上げの人で、安倍政権の路線を引き継ぎ、コロナ禍でも慎重に対応していくのでは。政策に独自色が出るのはコロナ収束後になるだろう」とみる。その上で、「地域経済のコロナによる打撃は深刻」と指摘。「年末にかけて資金が枯渇する中小企業が増える懸念もある。引き続きの対応をお願いしたい」と訴えた。
市医師会の沖一郎会長は、コロナ流行下での安倍政権の取り組みを評価。「コロナに加え、今後はインフルエンザの流行時期となるが、医療機関に対するバックアップも継続的にされてきた。新内閣でも対策の方向性はあまり変わらないようなので安心できる」と述べた。新内閣で厚生労働相に経験者の田村憲久氏が指名されたことについても「厚労省の職員と協力し、コロナへの対応を進めてくれるのでは」と期待を込めた。
















