菅義偉自民党総裁(71)をトップとする新内閣が16日発足した。8人が安倍政権からの再任となった閣僚人事など「継承」を色濃くにじませる内容に、苫小牧市民からはさままざまな受け止めの声が出ている。
新型コロナウイルスが最大の関心事という拓勇東町の会社員、高田沙弥さん(18)は、これまでの政府のコロナ施策を評価。菅政権の新閣僚のうち8人が再任組で”安倍路線の継続”を感じたといい、「人事に不満はない」と語る。
泉町の会社員、安保和真さん(33)は、デジタル改革担当相に平井卓也前国土交通副大臣(62)が起用されたことに「もっと若い人が良かったのでは」と指摘する。社会のデジタル対応は喫緊の課題とし「最先端テクノロジーを活用した経済成長を」と期待をにじませた。
5歳と3歳の子どもを育てている青雲町の宮島麻理栄さん(34)は、菅政権の陣容に「過去に閣僚を務めた人が多いので、これまでの経験を生かした働きを求めたい」と話す。期待しているのは保育園の待機児童解消。国も長くこの問題に取り組んできてはいるが、十分に改善する状況までは至っておらず「働く人だけではなく、多くの親にとって保育園がセーフティーネットになるよう、保育体制を充実させてほしい」と切実な思いを語った。
「菅カラーが出た顔触れとは言えない」と語るのは日新町の会社員、辻寿美子さん(68)。北方領土問題や北朝鮮による拉致問題など問題を残したまま退陣した安倍内閣を踏襲する新政権に「期待できない」とばっさり。景気回復に不可欠なコロナ対策では「国内のワクチン開発動向を公開するなどして国民を安心させて」と述べた。
青雲町のパート職員、道端敬子さん(70)も受け止め方は同じだ。ただ、コロナ禍で多くの市民の収入が減り、経済的に大変な思いをしている現状に「消費税を減税するなど経済対策を求めたい」と訴える。
市内美沢の酪農業、谷口隆昌さん(59)はこれまでの政権が進めてきた農業改革が「農家が求める内容とは合わない部分もあった」と強調する。菅首相が16日夜の就任会見で話した「国民のために働く内閣」という言葉に対し、「政府の政策が一方的になることもある。現場の声を踏まえた政治をしてほしい」と言う。
陶芸教室を運営しているときわ町の吉田央さん(74)は、菅首相の任期が残り約1年と短く、早期解散の話題もくすぶっている状況に「安倍政権の事後処理で目立った政策はできなさそう」と見通す。さらに男性が9割で平均年齢も約60歳という新閣僚に対しては「もっと若い人や女性を登用してほしかった」と語る。
澄川町の会社員、杉本一さん(50)は「安倍政権を継承するということなので大きく変わった印象はない。予想していた通り」と冷静に受け止める。野党から厳しく追及された森友、加計学園問題などを踏まえ、「菅政権ではしっかり情報公開してほしい。さまざまなことをオープンかつ透明化するよう期待している」とした。
















