「限りない潜在力耕す」 4期目宮坂町長所信表明 厚真

「限りない潜在力耕す」 4期目宮坂町長所信表明 厚真
定例会で4期目に向けた所信を述べた宮坂町長

 厚真町議会定例会が17日開会し、6月の町長選で4選を果たした宮坂尚市朗町長が所信を表明した。「(2年前に発生した)胆振東部地震からの復旧・復興とその先の新しい時代に、震災以前にも増して輝いていられるよう、町民の皆さんや関係機関、全国に広がる応援団と協働して、厚真町の限りない潜在力を耕していきたい」と述べた。

 宮坂町長は、4期目のテーマとして「強靱(きょうじん)でしなやかなまち」「復旧から復興への道」「育成と挑戦」の三つを基本に、▽災害復旧の推進▽地域力の再生と社会福祉の増進▽生業の復興▽次世代育成と教育環境の充実▽健全な行財政運営と広域連携、新時代に向かう挑戦―などの重点政策を挙げた。

 中でも「課題の1丁目1番地」にしている震災からの復旧について、応急仮設住宅の入居者を第1期入居期限でもある10月末までに転居できるように調整する。さらにインフラ整備や宅地耐震化事業、森林再生をはじめ、北部山間地域における避難所機能を備えた防災拠点施設の整備や老朽化施設の長寿命化対策、被災者の継続した心のケアなど「地域力の再生と社会福祉の増進」も一緒に進めていく。

 生業の復興、次世代を担う人材の確保や育成では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえた分散化社会の到来に備え、高度情報技術通信の基盤整備の加速や都市部で広がる田園回帰ムーブメントの積極的受け入れなど、地方でできる社会的貢献についても意欲を示した。

 宮坂町長は「町民一人ひとりの今を大切にしながら、守るべきものを守るためにも明日を切り開く挑戦者であり続けたい。復旧・復興への道をたくましく歩み、その先にある北海道のオンリーワンを目指し、全力投球していく」と語気を強めた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る