白老町のポロト自然休養林で19日、一般社団法人白老モシリ主催の「森のアイヌ文化体験」が開かれた。
アイヌ民族のかつての暮らしを学ぶ行事。地元の小学生や大人10人が参加した。
ポロトの森で参加者はクチャ作りを体験。クチャはクマやシカなどの狩猟の際、森の中で寝泊まりする仮小屋で、白老モシリ会員の文化伝承者の指導の下、森の植物を材料にクチャを仕上げた。
この後、キャンプ場のそばに流れるウツナイ川に移動し、ペラアイと呼ばれる弓矢で川魚を取る伝統漁法を疑似体験。川の中の囲いに放された魚に矢を放ち、「やった、当たった」「魚が取れた」と子供たちの歓声が響いた。マスのオハウ(汁物)やイナキビご飯など伝統食も試食し、アイヌ文化への理解を深めた。
近所に住む子供を連れて参加したという同町竹浦の平賀清光さん(73)は「昔の伝統文化を体感できた。また機会があれば参加したい」と話していた。

















