記者コラム 風 線引き

記者コラム 風 線引き

 苫小牧市が16日から販売中のプレミアム付き商品券事業。使用期間は来年2月7日まで。関連して10月上旬以降、高齢者や子育て世帯、新生児への各商品券の支給も始まる。一方で、対象の線引きをめぐり、複雑な心境を抱える人たちがいる。

 例えば、12月31日までに生まれる新生児に1人当たり5万円分の商品券を贈る「新生児バースデイ商品券給付事業」は、来年1月1日以降に生まれると対象外の制度設計となった。同事業を可決した7月の臨時市議会、その後の9月定例会中の関連の常任委員会でも、誕生日の差で分かれる明暗に対し、市議が市に何らかの配慮を問う場面が目立った。

 ただ、同事業自体が、国の特別定額給付金(1人に付き10万円)の対象から漏れた、基準日(4月27日)過ぎの子どもたちへの救済の意味が強かった。地域活性化の目的も加え、商品券支給で使用期間から逆算し、期限を設けた経緯があった。

 支援の拡充は、「難しい」と答える職員も歯がゆそうだった。新型コロナウイルスの影響で税収減が予測される以上、市がさらに厳しい判断を下す局面も想定できる。その際も市民に寄り添い、考え抜いた末の結論であることを願う。(河)

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る