英傑の霊を慰める 新ひだかでシャクシャイン法要祭

英傑の霊を慰める 新ひだかでシャクシャイン法要祭
シャクシャイン像の前で礼拝を行う大川実行委員長

 アイヌ民族の長・シャクシャイン(1669年没)をしのぶ第74回法要祭(実行委員会主催)が22日、新ひだか町の静内真歌公園で開かれた。

 法要祭は、人間平等の理想と民族自衛のため和人(松前藩)と戦った英傑の霊を慰めるため、シベチャリのチャシがあった真歌の丘で毎年開催している。今年も道内各地のアイヌ協会幹部や道アイヌ協会の加藤忠常務理事、大野克之新ひだか町長ら日高管内町長、一般参列者約300人が参加した。

 シャクシャイン像前でカムイノミ(神への祈り)の後、実行委員長の大川勝新ひだかアイヌ協会長(道アイヌ協会理事長)が「アイヌ民族は多くの方々との共存の道を模索してきた。少しずつ開けて来た今、さらに未来へ向けて進んでいきます」とあいさつ。神への祈りの儀式「カムイノミ」や餅まきの「ハルランナ」などが行われた。

 法要祭後には管内各町や道東など道内12保存会が参加し、芸能文化交流会も行われ、古来から伝わる踊りと歌を披露した。

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