コインランドリー 市内開店相次ぐ 10年で4倍 異業種から参入も 家事時短化で需要高く

コインランドリー 市内開店相次ぐ 10年で4倍 異業種から参入も 家事時短化で需要高く
苫小牧市内でも増加傾向にあるコインランドリー=コインランドリーふわっと(双葉町)

 コインランドリーの開店が近年、苫小牧市内で相次いでいる。10年前は5店舗ほどだったが、現在は4倍の20店に増えた。スタッフが常駐する店舗や、災害時にガスを用いた炊き出しが可能な店舗も登場。共働き世帯の増加などを背景に、成長を見込める分野とにらんだ企業による異業種参入も目立つ。

 無線機などを販売するコムネット(同市双葉町)は2010年8月、事務所隣にコインランドリーふわっとをオープンさせた。自宅で洗濯後、乾燥機を使いに訪れる地域住民が多く、夏場は布団の洗濯需要も高いという。

 新型コロナウイルス流行下でも一定のニーズがあり、1件当たり1000円前後の売り上げがあるという。コロナ流行前の連休には、旅行者とみられる若者やキャンピングカーで乗り付ける人たちの姿も目立った。礒村隆代表は「成長性のある新しい事業を―と考えて独学で開業した。大変な面もあるが比較的参入しやすい分野」と話す。

 全道でクリーニング店などを展開する光生舎(札幌市)は19年2月、山手町にペット専用シャワールームを併設した初の複合店、キレイの窓口山手店を開業。床面積644平方メートルの店内には、幅広い年齢層の人たちが集う。布団類の洗濯や衣類乾燥の需要が高く、湿度が高くなると来店者が増える傾向にあるという。

 併設店舗の営業時間中はスタッフが常駐し、洗濯代行サービスも受け付ける。コインランドリーは無人店が多いが、同社は「操作の仕方が分からない人にも安心して足を運んでもらえる」とアピールする。

 LPガス販売などを手掛ける北海道エア・ウォーター(同)は7月、ときわ町の幹線道路沿いに災害対応型コインランドリー「BLUE SKY LAUNDRY(ブルースカイランドリー)苫小牧店」をオープンさせた。コインランドリー事業は新規参入で、道内1号店。同店も乾燥機の需要が高いという。

 本業の強みを生かし、災害時にガスを使用した発電や炊き出しを可能にした。同社は10月に市との災害連携協定締結を目指す。担当者は「お得なポイントカードも発行している。他店との差別化を図りながら地域に貢献したい」と語る。

 コインランドリーは全国的に増加傾向で日本LPガス協会(東京)の調査によると、国内では17年で約2万店と、1996年の約1万店から20年間で倍増した。同協会は「家事の時短化、大物洗濯需要の増加といった消費者ニーズの高まりに加え、コインランドリー経営にはさまざまなメリットがあり、取り組みやすいビジネスであることが認知されてきている」とみている。

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