20日から動物愛護週間が始まった。小さな命を大切に守ろうという呼び掛けが進む一方、「面倒を見きれなくなった」「知らない間に出産した」など身勝手な理由でペットを捨てるケースが苫小牧市内で後を絶たない。猫の保護活動をしている市内のボランティアグループ・ねこのかくれざと(藤田藍代表)は「ペットの命を捨てるという罪の重さを自覚してほしい」と訴える。
市内東開町で藤田さんが運営するシェルターでは現在、約150匹の猫たちを保護している。野良猫をはじめ、病気や高齢などの事情で飼い主が手放した猫を一時的に受け入れ、適切なケアをした上で新しい飼い主へとつなぐ取り組みだ。
その活動では悲しい出来事もある。市内高丘の動物火葬場にあるペット遺体収容箱に子猫を生きたまま遺棄したり、引っ越しの際に置き去りにしたり。今年7月には、市内高丘の公衆トイレで紙袋に入れて捨てられた生後間もない子猫5匹が見つかり緊急保護。8月には白老町で親子の猫、市内桜木町では河原に捨てられた成猫もシェルターで受け入れた。
「保護した時には元気でも、捨てられたストレスなどで命を落とすこともある。それほど猫は環境の変化に弱い」と藤田さん。子猫はわずかな時間でも飢えと寒さで内臓に深刻なダメージを負いやすいといい、保護しても生き残るのはごくわずか。高丘の公衆トイレに捨てられた5匹も2週間後に死んでしまったという。
誰かが拾ってくれるという身勝手な思いや、遺棄することが死に直結する現実感のなさが今の事態を招いているとも指摘。悲しい命の終わり方を幾つも見てきた藤田さんは「自分には何もできないという無力感を感じ続けている」と目に涙を浮かべる。
団体関係者にとって無責任な保護依頼も課題だ。活動はあくまでもボランティア。保護期間中の医療費や食費などは依頼主の負担が大原則だが、こうした経費を払わずに世話を押し付けてきたり、中にはシェルター前に猫を捨てていったりする悪質な事例もあるという。
昨今のペットブームで安易に飼い始める人がいることもこれらの事態を招く一因にあるよう。藤田さんは「動物を飼う以上、終生飼育の責任を果たしてほしい」と呼び掛けている。
















