牧場や農家で撮影進む 厚真の誇り 中学生が町のSNSで動画発信

牧場や農家で撮影進む 厚真の誇り 中学生が町のSNSで動画発信
米農家の現場でインタビューを行う厚南中の生徒たち

 厚真町内の中学3年生が地元農家など町内事業者の協力を得て地域の魅力を発信する動画の制作が本格化している。23日は厚南中学校の3年生が町内の牧場や農家で撮影、インタビューを行い、その様子を収録。まとめた内容を編集し、11月から町のインターネット交流サイト(SNS)などで配信していく予定だ。

 同事業は、小中一貫教育として行う「厚真プライドプロジェクト」と銘打った企画。生徒が町内の農家や店舗などの事業者の協力の下、それぞれ取材した内容を動画にまとめ、インターネットで発信する今年度から始まったユニークな取り組みだ。

 厚南中は米農家や牧場3事業所を担当。このうち、軽舞の河村農場には5人が取材で訪れ、収穫期を迎えた稲刈りの様子をカメラに収めたほか、生産者の河村敏弘さん(52)に仕事のやりがいやこだわり、伝えたい思いなどをインタビューした。

 撮影を担当した石崎夢遥さん(14)は「身近で稲刈りの様子を見ることがなかったので、実際に見て改めてすごいなと思った。収穫の前や後の苦労が分かったので、ご飯を食べる時にそういうことを思い出したい」と話し、「河村さんの米作りに対する思いや楽しさが伝わってくる動画を作りたい」と目を輝かせた。

 収録した動画は学校へ持ち帰り、11月上旬の配信に向けて編集を進めていく。河村さんは「今の時代の流れに乗ったいい取り組みだと思う。厚真町の農業を子どもたちの目線や感覚で全国に発信し、PRしてくれたら」と期待を寄せていた。

 厚真中でもすでに同様の取り組みがスタートしており、近く収録を予定している。

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