図書の貸し出しロボットで 11月の製品化目指す I・TEC

図書の貸し出しロボットで 11月の製品化目指す I・TEC
I・TECソリューションズが開発を進めているセルフ貸し出しロボット

 IT関連企業のI・TECソリューションズ(苫小牧市表町)は、さいたま市の企業と共同で図書セルフ貸し出しロボットシステムを開発している。図書館司書の業務負担の軽減につながるほか、新型コロナウイルス対策として図書館利用者と職員が接触せずに貸し出しが可能となる。他社製品に比べ安価なのが特長で、11月の製品化を目指す。

 ロボットは、台湾企業の筐体(機器類を収めた箱、重さ4・4キロ)を利用し、ネコの形になっている。画面に「本を借りる」などの表示が出て、音声に従って貸し出し用の本をバーコードリーダーに近づけると手続きができる。

 貸し出しの無人化では、他社の自動貸出機を利用している図書館もあるが、1台700万~800万円と高価なため、規模の大きい施設しか導入ができないという。20年ほど前から図書館管理システムを開発している同社のロボットは価格を半額以下に抑えられ、小規模な図書館や学校図書館でも導入可能。8月から開発を始め、苫小牧市のイノベーション活性化事業(コロナ特別枠)に採択された。

 10月に市内小学校の図書館や洞爺湖町の温泉ホテルで実証実験を行い、市立中央図書館の職員から意見を募るなど製品化に向けて準備を進める。11月にインターネット上で開かれる図書館総合展に出品する方針。

 同社は、大学図書館などでも貸し出し対応で司書の負担が増え、人数も不足している現状を聞き、ロボット開発の取り組みを始めた。全国で採用されることにより、人手不足の解消や来館者サービスの向上に貢献できると考えており、担当者は「利用者データを解析すれば図書館利用の促進にもつながる。福祉の窓口対応などにも技術を応用できないか検討している」と説明した。

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