高校総体標準記録を突破―アブロス沼ノ端スイミングクラブ 高橋良汰(道栄高1年)

高校総体標準記録を突破―アブロス沼ノ端スイミングクラブ 高橋良汰(道栄高1年)
高校総体の標準記録を突破し、練習に熱がこもる高橋

 水泳のアブロス沼ノ端スイミングクラブ(苫小牧)に所属する高橋良汰(北海道栄高1年)がこのほど、江別市の道立野幌総合運動公園プールで開かれた北海道選手権大会男子50メートル自由形で24秒26をマークし、全国高校総合体育大会の標準記録を見事突破した。新型コロナウイルスの影響で高校総体は中止だが、代替の都道府県通信大会エントリー資格を獲得。「次は23秒台を出して上位に入りたい」と活躍を誓った。
 長水路で行われた道選手権男子50メートル自由形には、厳しい参加標準記録を突破した中学から社会人までの精鋭51人が出場。7組に分かれた予選と記録上位による各種決勝レースを繰り広げた。
 高橋は予選6組に登場。「決勝レースに残ることだけを考えていた」と好スタートを切ると、同組の社会人選手を指標にしながら2位でゴール。24秒26と自己ベストを0・04秒更新したが「23秒台を目指していたので、最初はあんまりだなと思っていた」と振り返る。
 その後、友人から高校総体の標準記録(24秒29)突破を知らされ、気分は少しだけ晴れた。予選上位8人が挑むA決勝にも残り、24秒37で7位。「力み過ぎた」とさらなる記録更新はかなわなかったが、ハイレベルなレースを1年生で経験できたのは大きかった。
 これまでもスプリント種目で全国ジュニアオリンピックカップ(JOC)や国民体育大会など数々の大舞台に立ってきた一方、中学時代は標準記録にわずか0・01秒届かず全国中学校大会出場を逃した。高校生になった今年は8月上旬のレースでJOC標準こそ突破したが、高校総体の標準記録には再び0・01秒及ばなかった。悔しさを糧にハードな泳ぎにも耐えられる体力、筋力を養ってきたことがようやく結果につながった。
 高橋を小学時代から指導する大江俊彰コーチは「1年生から高校総体の標準を切ることができたのは大きい。いい成長をしている」と頑張りをたたえた。
 課題は披露がピークに達するラスト15メートルでのタイムの落ち込み。高橋は「呼吸が多くなってしまう」部分を要因に挙げる。さらに自身の体を鍛え抜き、目標に掲げる「高校生で日本選手権出場」にまた一歩近づきたい。

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