苫小牧市内の家庭ごみの排出量が今年5~7月、前年同月をいずれも上回った。6、7の両月は1人1日当たりのごみ排出量が600グラム台となり、市が2020年度の目標に掲げた同530グラムの達成に黄色信号がともる。市は、新型コロナウイルスの影響で外出を控え、家の片付けに励む人が増えたことが背景にあるとみており、「053(ゼロごみ)大作戦」のキャンペーンやまちかどミーティングで、食品ロス削減やリサイクル推進などによるごみ減量を広く呼び掛けていく。
市によると、20年度の家庭ごみ量は7月までの累計で前年同期比910トン増の1万2868トン。月別で見ると、4月は2872トンで前年同月比47トン減だったが、5月は77トン増の3257トン、6月は604トン増の3384トン、7月は276トン増の3355トンとそれぞれ前年同月を上回った。
生ごみなどの燃やせるごみは微増だが、食器や家具といった燃やせないごみや大型ごみの増加が顕著だった。市ゼロごみ推進課の担当者は「近年の(不要品を思い切って捨てる)断捨離ブームに加え、コロナ禍で家にいる時間が増え、自宅の片付けに励む人が多かったのでは」と分析する。
人口が徐々に減る中、1人1日当たりの家庭ごみ排出量は右肩上がり。19年度の1人当たり1日平均は550グラムだったが、20年度は4月が561グラム、5月589グラム、6月613グラム、7月618グラムと増え続けている。
市が16年3月に改定した一般廃棄物処理基本計画では20年度に530グラム、24年度には520グラムまで減量する目標を掲げており、「この状況では目標達成は難しい」と担当者は話す。
一方、事業系ごみは今年7月までの累計が7222トンで前年同期比575トン減。月別でも前年度を下回って推移する。休業要請や企業活動の低迷が影響しているとみられ、家庭、事業系を合わせた年間総量は5万トン台を維持できる見通し。
担当者は「コロナ禍で周知の仕方に制約はあるが、工夫して協力を呼び掛けたい」としている。
















