苫小牧スケート連盟会長に就任した千葉浩次氏ら連盟幹部は28日、苫小牧民報社を訪れた。大任を引き継いだ千葉会長は「選手や指導者、競技者の親、役員としても培ってきた経験を生かして競技の発展に寄与していきたい」と意気込みを語った。
山崎重悦前会長が勇退した後、5日付で就任した。本社へは鈴木正樹理事長、首藤武洋副会長と共に訪れた。
千葉会長は62歳。苫小牧東高から早稲田大を経て高校教員を定年まで務め、同校校長も歴任。スピードスケート部顧問として苫小牧市内の公立高生徒を指導したほか、42歳まで国民体育大会・マスターズのスピードスケート競技者として活躍。長年にわたって同連盟競技役員を務め、前職は理事だった。
就任に当たって「選手の減少や役員の高齢化などさまざまな課題に取り組みたい」と抱負。新体制を支える鈴木理事長は「年齢としても若い会長が就いたことで、役員を含めた組織の若返りにつなげたい」と期待を込め、首藤副会長も「連盟と関わりを持った歴代の人たちが積み上げてきた苫小牧の名を高める活動ができれば」と語った。
2018年にスピードスケートのワールドカップ(W杯)が苫小牧市ハイランドスポーツセンターを会場に初めて開催された。11月23日から3日間、世界トップのスケーターが集まった。当初の第2戦開催地に決まっていた中国が急に辞退したことを受け、同連盟は約半年間の準備で実現させ、大会を成功させた。千葉会長は「これからもローカル大会や全道規模の大会の運営をしっかりこなし、実績を積み上げていきたい」と話す。
来年、苫小牧スケート連盟は創立から100年の大きな節目も迎える。「氷都」苫小牧の礎を築いてきたが、千葉会長は選手の減少や競技役員のノウハウ継承の課題と向き合い、方策を講じる構え。スピードスケート普及に尽力し、「指導者や競技役員の育成を行って、連盟を次代に引き継いでいきたい」との考えだ。




















