むかわ町とヤマト運輸が協定 物資輸送や高齢者見守り

むかわ町とヤマト運輸が協定 物資輸送や高齢者見守り
協定書を手に、グータッチを交わす北川支店長(左)と竹中町長

 むかわ町とヤマト運輸は28日、防災力と地域サービスの向上を推進する包括連携協定を結んだ。町役場に併設する産業会館で締結式が行われ、竹中喜之町長と同社千歳主管支店の北川淳也支店長が協定書を交わした。

 協定内容は▽災害時における物資輸送、物資拠点となる倉庫の運用▽見守り活動を通じた高齢者や障害者支援▽安全で安心な地域社会の実現▽地域の活性化―など。期間は1年間だが、特段の申し出がなければその都度更新される。

 同社は2018年9月に発生した胆振東部地震の際、物資の整理・保管、避難所までの輸送などで町を支援した。今回の連携を機に、日ごろの配送を通じて高齢者の見守り活動を展開し、逐一状況の変化を確認するほか、コロナ禍に対応したインターネットのサービスなどを通じて地方創生を図る。また、有事の際には宅配ネットワークを活用した支援も考え、防災力を高めていく。

 セレモニーで竹中町長は「むかわ町がこれから創造的な復興を歩んでいく中で、より災害に強い備えは必要不可欠。身近な存在であるヤマト運輸との協定は地域にとっての活性化や町民の安全安心につながり、非常に心強い」とあいさつ。北川支店長は「この協定の先に何を得て、何をしていくか、一つでも形になるようお互いに協力して進めていきたい」と話していた。

 同社が道内自治体と連携協定を結ぶのはむかわ町で27件目。胆振管内では苫小牧市、白老町とも締結している。

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