苫小牧美園小学校(手塚敏校長、児童数444人)は28日、2年生を対象にオンライン授業を行った。新型コロナウイルスによる臨時休校の長期化を教訓に、児童の学習環境を整えるため初めて試行的に実施したもので、児童たちはテレビモニター越しに授業を受ける新しい形の学びに触れた。苫小牧市教育委員会は「市内の小中学校ではオンラインを活用した取り組みが進んでいる」としているが、通常の授業で行うケースはまだ数少ないとみられ、今後の広がりが期待される。
同校では1学期の終業式と2学期の始業式がオンラインで行われているが、本格的な授業は今回が初めて。2年生約80人がそれぞれの教室で待機する中、工藤倫主幹教諭(50)が校内の多目的室からウェブカメラに向かって算数の筆算を説明。子どもたちは大型のテレビモニターに映る姿を見ながら、ノートに教わったことを書き込んだり、先生の呼び掛けに返事をしたりするなど、対面さながらに授業を進めた。
三原紳太郎君(7)は初めてのオンライン授業の感想を「面白かったけど、教室の黒板を使って教えてもらった方が文字は見やすい」とし、大垣陽菜さん(8)は「前からやってみたかった。分かりやすさは(対面授業と)変わらない」と話すなど、児童の反応はさまざまだ。
同校は、7月に無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使って3分程度の動画を配信する方法を検証しているが、編集に手間がかかることや長時間の動画配信には不向きなため一時休止。今回はビデオ会議システム「ズーム」を活用して授業を行っている。
工藤主幹教諭は「ウェブカメラに目線を向けるのが難しく、伏し目がちになった」と反省点を述べる一方、教室内にカメラを設置していたことで子どもたちの学ぶ様子がよく見えたといい、「対面授業の代替として有効性や可能性があると感じた」と話す。
同校は、今後各校に配備されるタブレット型端末を使って児童一人一人が画面を見ながら授業を受ける方法の検討も進める。今回のオンライン授業は市内でもあまり例がない取り組みで、各校からも注目を集めそうだ。
















