旅客増に期待と不安 新千歳、苫小牧の観光関係者ら

旅客増に期待と不安 新千歳、苫小牧の観光関係者ら
「Go Toトラベル」東京追加と入国制限の緩和を受けて旅客の増加が見込まれる新千歳空港

 政府が1日、「Go Toトラベル」の支援対象に東京都発着の旅行を加え、全世界からの新規入国者の受け入れも一部再開したことを受け、新千歳空港や苫小牧市内の観光関係者らの間で効果への期待感が高まっている。一方で、東京圏からの旅客急増による新型コロナウイルスの感染拡大を心配する声も根強い。

 新型コロナ流行の影響で、同空港では国際線が4月から全休。国内線も羽田線は1~8月の累計乗降客数が、約6割減の267万5142人にとどまった。空港ビル内の土産物店や飲食店の売り上げも大きく落ち込んでいる。

 新規入国者の受け入れ再開は3カ月以上の中長期滞在者で、1日1000人程度といった条件付きだが、政府としては感染拡大防止へ入国と移動を制限する施策からの大きな転換。国際、国内線両ビルで土産物店を運営する小笠原商店の小笠原琢社長は「すぐにインバウンド(訪日外国人旅行者)が訪れるわけではないが、一層の緩和に向けた第一歩」と歓迎。「Go Toトラベル」の東京発着分の追加には「(観光客には)体調管理をしっかりした上で来てほしい」と力を込めつつ、「コロナ禍で売り上げが減った分を取り返したい」と述べた。

 苫小牧ホテル旅館組合の佐藤聰組合長は「Go Toトラベル」の東京追加を「『そろそろ旅行に行きたい』というマインドが高まると思う。9月から観光客の予約が入り、人の動きが戻ってきているのを感じる。10月にはさらに増えるだろう」と喜ぶ。入国制限の一部緩和については「新規入国者の受け入れはビジネス中心の中長期滞在者。現段階ではこの地域で宿泊する外国人は増えない。ワクチンが開発され、入国者自体が増えれば観光客も戻る」と冷静に捉える。

 苫小牧観光協会の市町峰行会長も「海外の状況を踏まえると、インバウンドが日本に入ってくるのはまだ先」と指摘。入国時の水際対策などがカギを握るとみている。その上で、「8月中旬以降、GoToトラベルをきっかけに苫小牧を訪れる人が戻ってきている」と実感。東京発着分追加で「ビジネスと観光で苫小牧の宿泊者が増え、さらにプラスになる」と期待を込めた。

 苫小牧市の岩倉博文市長は「感染拡大防止を第一義とする市の立場は変わらない」と強調しながら、国が規制緩和を探ることに一定の理解を示した。「マスク着用などの対策は、市民の間でも習慣化した印象。市としても市内の感染状況を注視しながら、日常を動かしていく段階と捉えている」と話した。

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