あす 穂別地区で総合防災訓練 消防や住民ら参加

あす 穂別地区で総合防災訓練 消防や住民ら参加

 むかわ町穂別地区を対象にした総合防災訓練が4日、穂別小学校などを避難所にして行われる。町職員や地域住民、消防機関など総勢約260人が参加する。感染症対策を想定した避難行動や避難所設営を取り入れるほか、ヘリコプターによる救出も盛り込んだ大規模な訓練になりそうだ。

 穂別地区は、地震以外にも台風や豪雨などによる土砂災害が発生した場合、甚大な被害が及ぶことが予想されることから、自治会、自主防災組織と連携した訓練を例年実施。2018年9月にあった胆振東部地震後では初となる、実践的な訓練で住民の意識高揚を図る。

 訓練は同日午前9時20分、台風の上陸に伴い、町に大雨・洪水警報、その10分後に「土砂災害警戒情報」、町長より「避難指示」が発表された―と想定。町役場穂別支所を災害対策本部とし、町民センター、穂別小学校、穂別中央生活館などに避難所を構える。各自治会や情報端末、広報車両を使って連絡、周知し、それぞれの避難所まで行ってもらう。

 避難所では、新型コロナウイルス感染症対策として検温、分離避難も体験してもらうほか、2年前の地震で初めて使うことになった段ボールベッド作りなどに取り組む。消防職員による事故車両からの救出訓練や道の防災ヘリを使った救出訓練なども組み込まれた。支所内には今回初めて臨時託児所を設置する。

 町は鵡川と穂別、それぞれ地区ごとに防災訓練を実施。鵡川地区では新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、各家庭で自由に参加できるようにした「防災さんぽ」を行っている。

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