とまこまい広域農業協同組合(本所・厚真町)がこのほど、北海道畜産公社早来工場で開かれたホクレン農業協同組合連合会主催の2020年度北海道枝肉共励会・肉豚の部で、団体最優秀賞に輝いた。個人でも安平町の富樫オークファームの富樫瑛一朗代表取締役、厚真町のエフティファームが優良賞を受賞。18年9月に発生した胆振東部地震で豚舎が倒壊するなど大きな被害を受けた中で立ち上がり、大きな”勲章”を手にした。
共励会は9月中旬に安平町で開催された。道内13農協から148頭が出品され、美観や肉質、色合いの良さなどを競った。とまこまい広域は富樫さん、エフティファームのほか、厚真町の希望農場から計16頭を出品。審査基準で最も高い評価を受けた。
2年前の震災時、厚真町のエフティファーム、希望農場は豚舎が倒壊し、多くの豚が犠牲になっている。富樫さんの養豚場でも数日の間、断水が続くなど大きな影響があった。そんな中で豚舎を再建し、今回団体1位の座を射止めた功績に関係者も沸いた。
同農協の宮田広幸組合長は「2年前の震災で大きな被害を受けた中、復旧復興へ向けて努力した結果、共励会でその養豚管理技術と情熱が評価されたことは、JAとまこまい広域にとっても誇らしいこと。富樫オークファームについては若い瑛一朗さんに経営が移り、立派に事業を継承した一つの証しとなる」と称賛。新型コロナウイルス感染拡大の影響による今後の消費動向も注視しながら、「可能な限りのバックアップを図り、共に前進していけたら」と話していた。

















