苫小牧市美術博物館で10日、「八王子千人同心と蝦夷地」と「紙とアート 吉田傑のダンボールといきもの」の二つの企画展が開幕した。苫小牧ともゆかりの深い八王子千人同心の資料や緻密に作り込まれた立体作品が展示されている。
「八王子千人同心と蝦夷地」は、蝦夷地の防衛と開拓のために八王子千人同心が勇払に移住した1800年から今年で220年経った節目の企画展示。会場では当時の資料などを基に、八王子千人同心の歴史や事績を紹介している。
さらに、隊長の原半左衛門が白糠(現釧路管内白糠町)で奉納した仏具の一種、鰐口(無量山自然院大成寺所蔵)も展示。この鰐口は原半左衛門が直接関わった品としては初めて発見された資料で本邦初公開だ。
一方、「紙とアート―」ではオホーツク管内遠軽町出身で神奈川県在住の造形作家吉田傑さん(33)がダンボールで作った、動物や鳥などをモチーフにした実物大の造形作品を展示。体毛や肌などの質感にこだわって作り込まれた作品とはく製のコラボレーションを楽しむことができ、会場には約30点が展示されている。
同館学芸員の佐藤麻莉さんは「このような機会でなければ目にすることができないような非常に貴重な資料や作品が集まっているので、ぜひ来場を」と呼び掛けている。
両企画展とも12月13日まで。観覧料は一般300円、高校大学生200円、中学生以下は無料。問い合わせは苫小牧市美術博物館 電話0144(35)2550。
















